人気ブログランキング | 話題のタグを見る

vol.51 Cultural weekend in Roppongi Hills.

vol.51 Cultural weekend in Roppongi Hills._f0235765_724989.jpg

今回の舞台は六本木ヒルズということで本城直季風な画像を拝借。これが模型だったら人間国宝だな。

さて、さかのぼること4月2日。毎度のビジネスパートナー・略してBPとの徹夜明け、銭湯で身を清め、向かう先は六本木ヒルズ。イリュージョニストを観るために。しかしながら近々の上映はSOLD OUT。次の上映まで2時間もある...絶好の美術鑑賞チャンス!こちらも期待していたフレンチ・ウインドウ展へ。ヒルズにTOHOシネマズと森美術館があって良かった。



フレンチ・ウインドウ展  デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線
vol.51 Cultural weekend in Roppongi Hills._f0235765_7365057.jpg

この展覧会、観る前と後で印象が全然違いました。どう違うかというと...難解だ。popな作品が多いので直感的に楽しめるかと思いきや、いざ作品を前にするとなかなか入ってこない。

それもそのはず、デュシャン賞の由来であるマルセル・デュシャンは「現代美術の父」と呼ばれ、20世紀美術に決定的な影響を残した美術家と言われています。彼の作風は"レディ・メイド"といい、既製品または既製品に少しだけ手を加えたコンセプチャルなもの。

 マルセル・デュシャン-1917vol.51 Cultural weekend in Roppongi Hills._f0235765_871880.jpg

例えば最も物議をかもした作品が『泉』。

男子用小便器に「リチャード・マット (R. Mutt)」と署名したこの作品は、デュシャン自身が展示委員を務める展覧会に匿名で出品したものの、委員会の議論の末、展示されなかったという問題作。

vol.51 Cultural weekend in Roppongi Hills._f0235765_839418.jpg調べてわかったことですが、デュシャンはこの作品に二つの皮肉を込めています。一つは作品にサインをする慣習。もう一つは作品に題名をつける行為。既存の便器にサインをし、詩的なタイトルをつけることで当時の芸術を茶化したという訳です。

ミュージアムショップにて『泉』のレディ・メイドステッカーが売っていたのですかさず購入。どこに貼るかって?もちろん便器でしょ!


モーメント:パフォーマティブス シュパチィーレンvol.51 Cultural weekend in Roppongi Hills._f0235765_963959.jpg 
田口行弘-2008

こちらはフレンチ・ウインドウ展と同時開催のMAMプロジェクト014・田口行弘氏の映像作品。ストップモーションで作られた映像はなんだか楽しい気分になってきますね。こちらも販売されていたDVDをお買い上げ。


フレンチ・ウインドウ展
会期 : 2011 年3月26日(土) 〜 2011年8月28日(日)
会場 : 森美術館




The Illusionist : director/Sylvain Chomet
vol.51 Cultural weekend in Roppongi Hills._f0235765_926278.jpg

フレンチ・ウインドウ展を後にしてグッドタイミングで上映開始。さすがはシルヴァン・ショメ、期待を裏切りません。やっぱり彼の作品にはセリフが少ない。ジャック・タチの脚本が放つ哀愁に見事に調和してます。是非御覧下さい。


映画の後に予定していたBPとの定例ミーティングは、お互い疲労困憊で延期しましたとさ。おしまい。

back number.
by churhythm | 2011-04-24 10:05 | review
ファン


記事ランキング


ブログジャンル


画像一覧

XML | ATOM

Powered by Excite Blog

会社概要
プライバシーポリシー
利用規約
個人情報保護
情報取得について
免責事項
ヘルプ