vol.21 KAZUO SHINOHARA's unpublished work.

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ある友人のお爺さんは、若松光一郎という画家です。1995年、81歳で亡くなるまで福島県いわき市を拠点に活躍されていました。友人からお爺さんのお話を聞いていると、猪熊弦一郎や佐藤忠良、柳宗理など、レジェンド達の名前が当たり前のように登場します!そこには、今もなお日本建築界に多大な影響力を持つカリスマとのエピソードも...若松邸の設計者が篠原一男なのです!!驚



f0235765_0581263.jpg 1961年、篠原一男36歳。「から傘の家」「大屋根の家」と同年に竣工した「城山の家」こと若松邸。どういう訳か未発表作品です。

この家は画家であるお爺さんと、ピアノの講師であるお婆さんの為に、住居兼アトリエ兼ピアノ教室として計画され、現在もお婆さん(御年95歳、現役!!)がひとりで住んでいます。






玄関のドアを開けると、そこには高く吹き抜けたホール。「うぉーーー!!」とさっそく唸ってしまいました。50年前の設計とは思えないほど現代的な空間。


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ふすまなんて鮮やかな朱色。色が褪せてピンク。この他にも建具や照明のスイッチカバーなど、いたる所に篠原一男の細やかなセンスが光ります。


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2階寝室から吹き抜け越しのアトリエ。今でも積極的に取り入れられる構成ですね。全く古さを感じない。この吹き抜けを見下ろす場所、気持ちのいい開放感がとても好きです。


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アトリエの床、ちょーカッコイイ!!!抽象コラージュにsoulをぶつけていたお爺さん。その作風がそのまま染み付いています。実はこの床に一番の感動を覚えてしまいました。


学生時代に見学したモダニズム建築のパイオニア・前川國男の自邸を筆頭に、昭和期に活躍された著名建築家住宅からは、「豊かな住空間ってこーゆーことだよ」と言われているような気がします。彼らの思想が未だに新鮮さを帯びているのは、人が感じる核なる豊かさが時代を経ても変化しないということでしょうか。住宅を設計したい気持ちがさらに加速し始めています。

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by churhythm | 2010-06-22 11:26 | life
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